今年はジャイアントパンダの科学的発見から150周年を迎える。このほど終了したイベント「2019年秦嶺ジャイアントパンダ文化宣伝ウィーク」では、秦嶺山脈におけるジャイアントパンダの最新の科学研究成果が発表された。中国中央テレビが伝えた。
ジャイアントパンダの科学的発展とは、現在から150年前、科学者が人々の間で「花熊」や「黒白獣」などと呼ばれていた動物を「大熊猫」(ジャイアントパンダ)と正式に命名したことを指す。その後の科学研究の基礎を打ち立てることになった。秦嶺のジャイアントパンダはジャイアントパンダにおける重要な個体群、独立亜種であり、「ジャイアントパンダ秦嶺亜種」と命名された。
秦嶺ジャイアントパンダ文化大使を務める中国科学院の魏輔文院士は、「研究によりわかったのは、秦嶺のジャイアントパンダと四川省のジャイアントパンダは最後から2番目の氷河期にあたる30万年前頃に四川省で枝分かれしたことだ。今目にする四川のパンダと秦嶺のパンダは、実際には遺伝的交流は何もなく、厳格に別扱いにして保護するべきだ」と述べた。
現在、秦嶺ジャイアントパンダ国家公園の建設が急ピッチで進められている。面積は500平方キロメートル以上となっており、西安市8つ分に相当する。秦嶺ジャイアントパンダは345頭を数え、100平方メートルに平均10頭が生息し、野外の個体群密度としては全国トップとなっている。生息地の面積は3600平方メートルに拡大し、規模の非常に大きい秦嶺保護区群を形成している。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年7月5日