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【イラストで知ろう!イマドキ中国】じわじわきてる「漢服」

第5回 

人民網日本語版 2019年05月23日13:00

ここ数年、若者を中心にじわじわと人気が高まりを見せている「漢服」。特に今年は花見スポットや労働節(メーデー)連休の観光地などでの「漢服」出現率も格段にアップしているように思える。今回はそんな「漢服」にスポットをあててみよう。人民網が伝えた。

そもそも「漢服」って何?

日本人にとって中国の伝統的な民族衣装として、まず思い浮かべるのは旗袍(チャイナドレス)かもしれない。しかしチャイナドレスはもともとは満州貴族の衣装「旗装」から改良し、1920年代頃から洋服の製法を吸収して定着した民族衣装。一方の「漢服」は「漢民族伝統服飾」の略。つまり、「漢民族が着ていた服=漢服」ということになり、時代ごとにそのデザインが大きく異なる。しかしどの時代の漢服を見ても、そこから日本の各時代の民族衣装が少なからず影響を受けていたことが見て取れる。

気になるその値段は?

中国のショッピングサイト・淘宝(タオバオ)で漢服を検索してみると、かなりの数がヒットした。販売数で上位を占めているのは1着100~300元(1元は約16.18円)ほどだが、ある程度マニアの域に達している人にインタビューしてみると、ほとんどが300元~1000元以上かけて購入しており、なかには3000元以上という人も。一方レンタルの場合は、北京で漢服レンタル+撮影のセットで300~600元というセット料金が多かった。漢服を着る人が増えていることで、靴や髪飾りといった関連グッズも次第に増えてきている。

漢服を着て、何をする?

漢服を普段着として着るというコアなマニアもいるが、週末などに漢服を着て出かけたり、撮影やイベントに参加して定期的に漢服を楽しむというマニアがほとんどだ。また近年増えているのが、旅行先で漢服をレンタルして撮影を楽しむライトユーザー。中国の花見スポットや観光地では、これまでもご当地民族衣装を着て記念撮影というのが、必ずと言っていいほどあったが、そのほとんどがその場でパチリと写真を撮って終了というものだった。しかし現在は様々なネット人気スポットが登場し、SNSやショート動画アプリなど「自分を見せる」ツールもバラエティに富んでいることから、体験内容もますます深化している。同時に、数年前から始まった学校教育における国学の重視や、国を挙げての伝統工芸や伝統文化の発揚もまた「漢服ブーム」を支える下地になっていると言えよう。(文・イラスト・玄番登史江)

イラストで知ろう!イマドキ中国

人民網ではもっと身近なスタイルで今どきの中国を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語やカルチャー、時事問題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中国ってこんな国なんだ!と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。

「人民網日本語版」2019年5月23日

  

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