「華竜1号」モデルプロジェクト、制御棒駆動機構が完成

人民網日本語版 2019年03月25日11:02

原子炉の「ギアスイッチ」となる制御棒駆動機構は、指揮者のように指揮棒を振り、原子炉の起動、出力の調節、出力の維持、正常な停止及び緊急停止などの指揮・調節機能を持つ。中核集団への24日の取材によると、「華竜1号」モデルプロジェクトの福清原発6号機、海外モデルプロジェクトのパキスタン・カラチ原発3号機の制御棒駆動機構が検収に合格した。これで華竜1号国内外モデルプロジェクトの建設中の原子炉4基の制御棒駆動機構が完成したことになる。科技日報が伝えた。

原子炉の唯一の動く設備としての制御棒駆動機構の性能は、原子炉運営の安全に直結する建屋の中核設備だ。稼働状況が過酷で、電気機械の連携が複雑といった原因により、その設計・製造の中核技術を確立しているのは世界でも米国、フランス、中国など少数の国に限られる。

中国産の第3世代原発としての華竜1号は駆動機構のより長い耐用期間、より高い耐震性と信頼性といった設計上の指標を必要としている。そこで、中国核動力研究設計院は第3世代原発に適した新型駆動機構の開発を行った。新型制御棒駆動機構は440級耐高温電磁コイル、耐用期間が長く摩耗に強いフックモジュール、耐高温一体化棒位置探知機、一体化フルニッケル密封シェルターなどの技術を採用することによって、制御棒駆動機構の新たなアップグレードを実現した。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年3月25日

  

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