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中国10省区市の18年GDP発表 「9兆元クラブ」が初めて現る

人民網日本語版 2019年01月16日16:16

2019年の省区市レベルの両会(人民代表大会・政治協商会議)が相次いで開催されている。14日の時点で、10の省、自治区、直轄市が各レベル両会を開催して、2018年の経済の業績を明らかにした。経済規模をみると、多くの省・区・市が重要な飛躍を遂げ、中でも江蘇省は域内総生産(GDP)が初めて9兆元(1元は約16.0円)の大台を突破した。北京市は初めて3兆元を突破し、上海市に続いて2番目に3兆元を達成した都市になった。1兆元を突破した都市は17ヶ所に達するとみられる。経済成長ペースをみると、西蔵(チベット)自治区は2けた成長を遂げ、他の省・区・市を上回った。19年のGDP成長率目標については、18年より低めに設定した省・区・市が多い。中国新聞網が伝えた。

▽多くの省・区・市の経済規模が新たなステージに

江蘇省の呉政隆省長は政府活動報告の中で、「2018年の江蘇省の経済運営は合理的な範囲と中高速成長を保ち、GDP成長率は6.7%前後、規模は9兆2千億元に達する見込み」と述べた。

江蘇省のGDPは初めて9兆元を突破し、これにより9兆元時代の幕が開いたことになる。同省が達成した9兆2千億元という数字は一国の財政に相当するほどのもので、実際に世界13位のエコノミーであるオーストラリアの経済規模を超えている。

広東省もまもなく「9兆元クラブ」のメンバーになろうとしている。同省のGDPは17年に8兆9900億元に達し、29年連続で国内1位だった。18年に9兆元を超えることは確実で、さらに10兆元の大台に届くかどうかが話題になっている。

四川省の伊力省長は政府活動報告の中で、「2018年の四川省のGDPは4兆元を超え、前年比8%増加する見込み」と述べた。

上海市は17年にGDPが初めて3兆元を突破し、中国で初めて3兆元を達成した都市になった。次いで北京が18年に3兆元都市の仲間入りを果たした。北京市の陳吉寧市長は14日の政府活動報告の中で初期段階の統計に基づき、「北京市のGDPは前年比約6.6%成長した」と発表。北京市発展改革委員会は同じ日に微信(WeChat)の公式アカウントを通じて、「GDPが初めて3兆元を突破」と発信した。

▽GDPが1兆元以上の都市が17ヶ所に

都市別GDPをみると、18年は1兆元を超えたところが17ヶ所に増える見込みだ。

今月3日に開催された浙江省寧波(ニンポー)市の経済政策会議では、18年の同市のGDPは1兆元を突破する見込みと発表された。

メディアの報道によると、今月12日の河南省鄭州市党委員会の全体会議および経済政策会議では、18年に同市の経済規模が初めて1兆元の大台を突破し、1兆元都市への飛躍を遂げたことが明らかにされた。

寧波と鄭州のほかに、広東省仏山市も18年に1兆元都市に躍進する見込みだ。

18年以前にGDPが1兆元を超えた都市は14ヶ所あった。一番最初は06年の上海で、08年の北京が続き、10年には広州が加わった。さらに11年に深セン、天津、蘇州、重慶の4都市、14年に武漢と成都、15年に杭州、16年に南京と青島、17年に無錫と長沙が、それぞれ1兆元を突破した。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年1月16日

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