浙江大学建築工程学院の徐世リョウ教授(リョウは火に良)は、柔軟性の高い繊維補強コンクリート材料を開発した。柔軟性と耐久力が高く割れにくいといった特性を持ち、引っ張ひずみ能力は一般的なコンクリートの800倍にも達する。この成果はこのほど、2018年国家技術発明賞2等賞を受賞した。科技日報が伝えた。
「脆く割れやすいのは、一般的なコンクリートの生まれ持っての特性だ」。徐氏によると、インフラ建設に広く使用されているコンクリートだが、中国の使用量は世界トップレベルだ。コンクリートの割れ目は大型プロジェクトの耐用期間を短縮し、大きな経済的損失を生み、重大安全事故を引き起こすことさえある。
「我々の発明は材料の性能面から、硬いが脆く割れやすいというコンクリートの根本的な欠陥を完全に解消した」。徐氏によると、この新型コンクリートの最大引張ひずみは8.4%に達するが、この数値は一般的なコンクリートの800倍だ。一般的なモルタルとコンクリートは脆く割れやすいが、この新型コンクリートの最大ひび割れ幅は0.1ミリ以下で、厳しい条件のもと耐腐食性及び耐久性の要求を満たすことができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年1月16日
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