中国移動傘下の北京移動はこのほど北京市の国貿商圏に、初の5G基地局を開設した。北京移動は中心業務地区(CBD)での5G基地局の実験検証を完了させており、ダウンロード速度は2.8ギガビット毎秒(Gbps)に達した。これはわずか数分で容量数十ギガの映画1本をダウンロードできる速さだ。これにより3大キャリアがすべて北京市内で5G基地局を開設したことになる。「北京日報」が伝えた。
北京移動の5G基地局は国貿橋からほど遠くないところにあり、真っ直ぐに伸びた鉄塔がビルの谷間にそびえ立つ。先端には灰白色の箱形の機器が設置され、4Gの10倍以上の速度を実現したともっぱらの噂だ。5Gネットワークの構築初期の業務で必要になる大容量を想定し、エアインターフェースの帯域幅を通じて、密集した都市部やキャンパスなどの地域をカバーしており、華為(ファーウェイ)の関連設備が採用され、周波数帯域幅は100メガヘルツ(MHZ)に達し、既存の4Gネットワーク基地局の立地を最大限に利用して、4Gと5Gのスポットを同時にカバーすることが可能だ。
今回の実験で単独ユーザーの速度2.8Gbpsを達成しており、今後はトラフィックが大きい地域に向けた最適な配置を行い、将来は4Gと5Gで高低の周波数帯を組み合わせることを目指す。
中国聯通傘下の北京聯通が同日明らかにしたところによると、北京聯通も北京長話ビルに初の5Gデジタル化屋内分布システムを開設した。これは主に5G信号の屋内カバー能力を向上させるために利用され、来たるべき屋内データフローの挑戦に対応することを目指すもの。北京聯通は今年8月、3大キャリアの中で初めて北京に5G基地局を開設し、基地局は海淀区稲香湖や西城区金融街などに分布する。また中国電信傘下の北京電信もすでにネットワーク実験が進行中の5G基地局8ヶ所を開設している。
分析によると、3大キャリアがすべて北京で5G基地局を開設したことは、北京の産業チェーンにおける5G発展の加速的推進につながるとみられる。また北京市の5G技術テスト・実験環境が整い、5G業務の応用モデルがいずれも次の段階に進んだことも示している。3大キャリアは基地局開設を契機として、5G産業チェーンに関連する資源を整備し、スマート交通、スマート都市、超高精細動画といった5G応用の実施を加速することも視野に入れている。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年12月13日
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