北京に住む王さんは、「今年の国慶節(建国記念日、10月1日)連休は、旅行にこそ出なかったが、とても忙しい毎日だった。今年は、子どもがまだ小さく、両親が高齢なため、7日間の長期休暇は、家族のために、博物館に行き、コンサートをに行き、映画を観るという方法で過ごした。までに『文化的な国慶節』だった」と話した。
文化関連当局によると、今年の国慶節連休中、全国各地の映画・エンターテイメント市場は、豊かで多彩という局面が見られた。全国のエンターテイメント市場は活況を呈し、京劇や新劇、交響楽、児童劇などバラエティに富んだ公演が次々と行われ、上演回数が増えたことで、人々にはより多くの選択肢が提供された。次に、中国映画のジャンルもより多様化した。張芸謀監督によるドラマティックな映画「影」から、サスペンス映画「無双」まで、さらには現実主義をテーマとした「Lost, Found」など様々な作品が公開され、現在までに2018年の中国映画興行収入は507億元(1元は約16.4円)に達している。500億元の大台を突破したのは10月4日で、これは2017年より47日も早かった。ある映画評論家は、「中国の観客の映画鑑賞レベルが次第に高まり、映画鑑賞にさらに理性的な要素が増えてきた。中国映画はまさに、『口コミの時代』に突入したと言える」としている。
また、全国各地でも様々なスタイルの優秀な中国伝統文化の発揚をテーマとした美術展・書画展・フェスティバル系のイベントが同時に展開された。「博物館巡り」は、市民が国慶節連休中を過ごす上での第一の選択肢となり、伝統的な文化芸術展が博物館の主役となった。
中国観光研究院による総合試算によると、国慶節連休中、各地の博物館・美術館・図書館・科学技術館を訪れた人の割合は、観光客全体の40%以上を占め、北京・陝西・河南・浙江・江蘇の各地は、文化観光活動が集中して開催されたエリアとなった。このように文化消費は、国慶節連休の国民レジャーにおける新たな注目ポイントになったと言えるだろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年10月10日
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