米トランプ大統領が発動の貿易戦争に中国はどのように対応するのだろう?中国と米国は再び交渉のテーブルに戻れるのだろうか?貿易戦争は世界経済にどのような影響を与えるのだろう?今月24-26日の3日間開催された中国発展フォーラムで、中米の貿易摩擦が焦点となった。北京晨報が報じた。
中国商務部(省)の王受文・副部長は25日のフォーラムで、「中米貿易関係は互恵・ウィンウィンの関係で、その発展の過程で一連の摩擦は避けられない。中国は米国だけでなく、どの国との貿易戦争をも望んでいない。ただし、中国の利益が損なわれるのであれば、一連の措置を講じて、自国の合法的利益を確保するしかない。貿易戦争に勝利者はいない。双方が協力と交渉により、理性的な対策を講じて摩擦を解決することを望む」と語った。
貿易戦争?交渉戦略?
米国の元財務長官であるローレンス・サマーズ氏は、24日のフォーラムで、「米中が実際に貿易戦争を起こすことはないだろう。貿易戦争は最終的に心理戦となり、需要と供給や国内総生産(GDP)への実際の影響はとても小さい。米中両国はもっと広い枠組みや多国間のスタイルで貿易関係を処理しなければならない。貿易を担当する指導者だけが貿易について協議すると、考え方があまりにも狭くなってしまうので、より豊富な背景を持つ指導者がより広い枠組みで貿易問題を処理するほうが良い。現在、中国政府は長期的な視野で世界を見ているの対して、米国政府は短期的な取引の観点でしか世界を見ていない。双方の『交渉の成功』に対する理解も異なる。米中は長期的な視野に立って関係を処理しなければならず、物質的な面だけに注目するのではなく、世界の共同利益に注目すべきだ」と指摘した。
中国はどのように対応?
中国国際経済交流センターの魏建国・副理事長は24日、取材に対して、「譲許停止リストの第一弾に続いて、中国は第二弾、第三弾のリストも検討している。それには、航空機やマイクロチップなどの分野も含まれている。また、商品の分野だけでなく、観光業などほかの分野も対応措置として中国の検討範囲に取り入れることが可能だ。中国は、米国の対中国強硬策に対応するための十分な準備ができている。米国は、この瀬戸際で踏み止まらなければ、中国は、米国に対する関税対応策をさらに講じることになる」と警告した。
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