2018年平昌パラリンピックが9日に開幕する。アルペンスキー競技に中国からただ一人出場する劉斯◆選手(◆は丹へんに彡)が、会場となる旌善(チョンソン)スキー場に姿を現すことになる。中国アルペンスキーチームのコーチを務める日本人の伴一彦氏は7日、「今回の大会には選手を1人しか送り込むことができなかったことはとても残念だが、私と選手は全力を尽くして理想的な成績を残したいと思っている。当然ながら、次の2022年北京冬季パラリンピックには、より多くの中国人選手が出場して、良い成績を残してくれることを期待している」とコメントした。新華社が7日付で報じた。
時速約100キロで滑降する危険を伴うスポーツ・アルペンスキーは、「勇敢さを必要とする競技」とも言われている。伴コーチは、「アルペンスキーは、極めて魅力的なスポーツだ。しかし中国選手は、同種目においてはまだ赤ん坊のような段階でまだ立ち上がったばかりといえる。2017年10月に中国チームのコーチに就任したが、チームメンバーはまだ10人しかいない」と話す。
現在57歳の伴コーチは、34年のコーチ歴を誇り、日本チームのチーフコーチを10年間、韓国チームのコーチを2年間務めた経験もある。「私にとっては、どの国の選手であっても皆同じだ。競技場のスタートラインに立つことが、彼らにとって、非常に偉大で誇らしいことと言えるだろう」と伴コーチ。
今年23歳の劉選手は、かつては車椅子陸上競技の選手で、2011年と2015年の中国全国障害者運動会で優勝した経験を持つ。彼女がスキーの練習始めたのは2016年になってから。しかし、翌2017年3月にはオーストリアで開催されたアルペンスキー・ワールドカップ大回転で第3位に輝いた。
伴コーチは、「劉選手にとって、今回のパラリンピックは、経験を積むうえで大変良い機会となるだろう。8位入賞、もしくは10位以内に入ってくれるよう期待している」と話した。
2022年北京冬季パラリンピックについて、伴コーチは、「4年後の大会は、メダル獲得が目標となる。この目標達成に向けて、最大の努力を続けていきたい。今回の平昌パラリンピック出場を目指し、我々は並々ならぬ努力を重ねてきたが、最終的に出場資格を得たのは残念ながら1選手だけだった」と続けた。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年3月9日
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