2018年になると、ブロックチェーンの動きが力強くなり、人工知能(AI)を上回る勢いをみせるようになった。就職支援サイト・BOSS直聘の関連機関のBOSS直聘研究院がまとめたデータでは、17年11月以降、ブロックチェーン関連のポジションの月給提示額は平均2万5800元(1元は約16.7円)に達した。「北京晨報」が伝えた。
▽ブロックチェーン人材は深刻な供給不足
同研究院のデータをみると、ブロックチェーン関連のポジションの求人は17年下半期から急増し、同年11月には初めて明確なピークを迎えた。18年1~2月の求人は前年同期の9.7倍に、関連ポジションの求人を明示する企業は前年同期の5.6倍にそれぞれ増加した。18年2月現在、関連ポジションがインターネット産業の全ポジションに占める割合は0.41%だが、専門的人材の需要に対する供給の割合はわずか0.15%で、深刻な供給不足状態にある。
需給のアンバランスがブロックチェーン人材の平均給与を押し上げている。データをみると、17年11月以前の関連ポジションの月給提示額は平均2万3200元だったが、同月は2万5800元に達した。このうち2万~3万元のポジションの割合が最も高く、41.7%に達した。1万~2万元のポジションは30.9%で、1万元を下回るポジションは4.4%にとどまった。言い換えれば、ブロックチェーン人材の9割以上が1万元を超える給与をもらっているということだ。
ブロックチェーンに詳しい常濛さんは、「ブロックチェーン関連の人材は大いに不足しており、今後しばらくは『人材の奪い合い』が続き、給与も増加傾向が続き、2014年や2015年のモバイルインターネットをめぐる激戦の頃のような『給与バブル』が起きる可能性もある。今は金融サービスやゲームなどの業界以外に、ブロックチェーン技術を実際に応用する場面はなく、今はまだ初期の模索の段階にある。ICO(イニシャル・コイン・オファリング。仮想通貨を利用した資金調達)の混乱ぶりが今はまだ混沌期であることを物語る。さらに監督管理政策の不確定性が加わり、早くから立ち上がったブロックチェーン企業は目下、外からきたさまざまなリスクに直面している」と述べた
▽人材不足が最も深刻なのはインターネット産業
ブロックチェーン産業のほかに人材不足が深刻なのはどの産業だろうか。賃金の伸びが最も速いのはどこか。同データによると、インターネット産業が再び人材不足が最も深刻な産業になり、細分化された分野別にみると、オンライン教育、インターネットファイナンス、企業サービスの人材不足がとりわけ深刻だという。
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