米高官は「中国は経済的手段で中南米を自らの軌道に取り込みつつあり、関係国の経済発展と雇用を害している」と表明した。これについて外交部(外務省)の華春瑩報道官は「全く事実と反しており、中南米の数多くの国々を尊重しないものだ」と指摘した。外交部ウェブサイトが伝えた。
【記者】外国メディアの報道によると、米高官は先日「中国は経済的手段で中南米を自らの軌道に取り込みつつあり、関係国の経済発展と雇用を害している。これは中南米諸国を長期的に中国に依存させるものだ」と指摘した。これについてコメントは。
【華報道官】米側の見解は全く事実と反しており、中南米の数多くの国々を尊重しないものだ。
中国と中南米諸国は共に途上国であり、共通の発展段階と発展課題を抱えている。双方の協力は共通利益と相互ニーズに基づくものであり、平等・互恵、開放・包摂、協力・ウィンウィンの理念を堅持している。中国は中南米の大口商品の主要輸入国であり、農産物や高付加価値製品の輸入も増えている。中国の対中南米投資、金融協力は商業ルールと現地の法規に完全に従い行われている。国際労働機関(ILO)の統計では、1995年から2016年までに中国企業は中南米で180万人の雇用を創出した。
先般、中国―CELACフォーラムの第2回閣僚級会議がチリで成功裏に開催され、中国と国交のない9か国を含むラテンアメリカ・カリブ諸国31か国が出席した。会議は「サンティアゴ宣言」「共同行動計画」「『一帯一路』に関する特別声明」と採択した。これらは、次の段階において「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則を堅持し、協力の最適化と高度化、革新的な発展を共に推し進めるとの双方の明確な意志を集中的に反映している。これらは中南米諸国の心中に天秤があり、対中協力の深化において高度の共通認識があることを十分に物語っている。
中国側の対中南米政策は透明で、オープンなものだ。中国側は引き続き平等互恵・共同発展の中国と中南米の包括的協力パートナーシップの深い発展を推し進めていきたい。中国・中南米協力は南南協力を構成する一部であり、双方の人々に幸福をもたらす。中国・中南米関係の発展はいかなる第三国も標的にせず、排斥せず、その中南米での利益にも影響を与えない。われわれは関係国が時代後れのゼロサムゲームの考えを棄て、中国と中南米の協力と関係発展を開かれた包摂的な心で正しく受け止めることを望む。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年2月5日
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