中国大洋第45回科学観測隊が現地時間2日、東太平洋の海域で網を使ったサンプル採集作業を実施し、海洋新型汚染物のマイクロプラスチックの観測を行った。隊員は正午前、雨のなかサンプラーを科学観測船「向陽紅03」後部甲板から海に投入した。30分間の航行により、表層水500ミリリットルを採集した。科技日報が伝えた。
マイクロプラスチックとは、直径5ミリ以下のプラスチックの破片と粒で、海のPM2.5とも呼ばれている。推計では、海洋ゴミの8割以上が陸地からのもので、うちプラスチックゴミが80−95%を占めている。海洋ゴミと海洋マイクロプラスチックは、世界的な海洋環境問題になっており、海洋の生態安全、食品安全、人々の健康を脅かしている。
中国大洋第45回科学観測首席科学者の林輝氏は「次の3回に渡る航行段階において、科学観測隊は中東太平洋で海洋マイクロプラスチックの観測を適時展開する。将来的に実験室で同海域の海洋マイクロプラスチックの分布状況を分析し、マイクロプラスチックの量・種類・構成などの特徴を把握する。東太平洋海域の海洋生物多様性の保護、海洋環境の管理の推進を支える」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年9月7日
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