今年はBRICS協力の「中国の時」であり、美しい海浜都市・厦門に各国の来賓が集う。建築と歴史で知られる厦門・鼓浪嶼は少し前に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産リストに登録された。厦門はかつて海のシルクロードの重要な連結地であり、現在も同様に世界を結ぶ重要な懸け橋だ。(文:阮宗沢・中国国際問題研究院常務副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
厦門会議がことのほか注目されるのはなぜか?どのような成果が期待されるのか?第2の「黄金の10年」をどう開くのか?中国の案はBRICS協力の価値をどう増強するのか?会議のテーマに、その答えを探る必要がある。今回のテーマは「BRICSパートナーシップを深め、さらに明るい未来を切り開く」であり、現在に注目した地に足の着いたものであると同時に、遠く将来を見据えて戦略を決めるものでもある。当然、今回の会議は中国の案が国際的コンセンサスへと変わるのを目撃する重要な瞬間ともなる。
過去5年間、中国の習近平国家主席は新たな歴史的出発点に立ち、全局を総覧し、耳目を一新するイニシアティブや案を先見性をもって打ち出した。たとえば「一帯一路」(the Belt and Road)、アジアインフラ投資銀行(AIIB)やBRICS新開発銀行の設立、正しい義利観の実践、協力・ウィンウィンを核心とする新型の国際関係の構築推進、人類運命共同体の構築、グローバル・パートナーシップ網の構築などであり、多くの賛同を得た。
過去5年間、中国はホームグラウンド外交を足がかりに、革新を駆動力に、議題と議事日程設定の主導権を積極的に運用し、中国の案を国際的コンセンサスに変え、パイオニア的で制度化された成果の形成へと会議を誘導し、中国の特色ある大国外交の絢爛たる絵巻を描き、鋭意進取する中国の揺るぎない意志を示し、中国と世界の共通利益を開拓し、広げた。
今日の中国はまるで「スーパーマグネット」のように、世界の視線を引きつけている。中国は「立ち上がる」から「豊かになる」、そして「強大になる」という歴史的飛躍を実現した。これはハードパワーの一層の増強と共に、国家統治の新理念、新思想、新戦略など中国の案に代表されるソフトパワーの同時強化も含む。両者は互いに支え合うことで成り立ち、さらに良くなり、中国の力強い台頭を真に支えている。中国の案が広く好評を博す根本的原因は、中国の改革開放の偉大な実践が成功的実践であり、中国の発展の道が成功の道であることを人々が目撃していることにある。
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