中国が初めて自主研究開発した最初の戦闘機である殲六3型航空機の作業現場は山奥の洞窟の中にあったことが、7月31日付けのCCTV財経ネットのWeChat公式アカウントで明らかとなった。
山奥で密かに建設、運営されていたこの作業現場が約60年の月日を経てこのほど初めて人々に公開された。現在この区域を管理するのは「貴飛集団」という名の企業。航空機の作業現場をこのような洞窟に設置することそれ自体が一つの快挙といえるが、当時ここで働き、戦闘機の開発に携わった労働者たちも現在の人々を驚かせるチームであるといえるだろう。なぜなら当時の労働者たちは航空機の製造技術を十分にマスターしていなかったため、中国人はこのような独特なやり方で自分なりの航空産業の成長の道を歩み始めたからだ。
1970年9月18日、中国が自主研究開発した初めての殲六3型戦闘機がここから離陸した。「中国の技術レベルの低さでは戦闘機の生産は不可能」という説はこれにより覆され、東洋の大国の工業研究開発能力はあながち彼らが想像していたような貧弱なレベルとは限らないというイメージを当時の国際社会に与えた。かつての工業設備は依然としてこの作業現場に置かれたままで、中国の製造業の一つの記録として、永久に保存されている。
中国の現代の航空産業の技術レベルはすでに世界の最高水準に達している。中国が自主研究開発したJL-9型航空機は飛行高度が1万6000メートルに、最高速度はマッハ1.5に達することができる。航空機全体に世界最先端の航空用デバイスが備え付けられ、翼の下にはミサイル、航空機関砲なども搭載されている。
山奥の洞窟で何もない所からの模索から、自ら生産した航空機を遠く海外へ輸出するようになった今日に至るまで、中国人は2世代にわたって航空産業に身を投じてきた。現在、中国がデザインする飛行機は、独特な外観を備えるようになり始めている。新しく開発されたJL-9型の「山鷹教練機」は傾斜式のエアインテークを採用し、高く隆起した胴体上部が立体感に満ちている。独特な形は、中国の航空産業がすでに飛行機の各種自主研究開発技術を十分にマスターしたことを示している。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年8月2日
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