長年にわたる生態保護・管理によって、武漢の気候は大幅な改善が見られ、すでに全国三大「かまど都市」から姿を消している。長江日報が伝えた。
自然環境の観点から見ると、川の合流点に位置する武漢では、長江と漢水が交わっている。市内には166の湖があり、市の総面積のうち水域面積は26%を上回り、市民一人あたりが保有する淡水量は全国平均の35倍以上。長年にわたる生態保護・管理政策が実を結び、武漢の真夏の気温は、年々低下している。
中国気象局国家気候センターはこのほど、ランキングを発表した。これは、国内の省政府所在都市と直轄市の気象データを総合分析した結果にもとづき、中国の夏季の猛暑都市に関する状況を取りまとめ、初めて公表された権威ある報告だ。総合分析の結果、夏季の猛暑都市(省政府所在都市および直轄市)トップ10は順に、重慶、福州、杭州、南昌、長沙、武漢、西安、南京、合肥、南寧。このうち上位にある重慶、福州、杭州、南昌の4都市は、ネットユーザから「新四大かまど都市」と名付けられた。武漢はトップ4からはずれ、第6位だった。
武漢市気象台の劉火勝・局長は、「ある都市が猛暑都市か否かを判断するためには、最高気温・平均気温・35℃以上の猛暑日となった日数・1日の気温差(最高気温と最低気温の差)・大気の相対湿度など、様々な要素を加味しなければならない。人々が言ういわゆる『猛暑』は、市民の直接的な感覚を反映したものだ。だが、これまでずっと、明確な定義や基準は設けられてこなかった」と説明した。
研究結果によると、武漢や南京など、人々に馴染みの「かまど」都市は、まだリストに存在しているが、ランキングの「トップ4」からはすでに外れている。劉局長は、「これは、中国の気候の変化と関係がある。この十数年における南方と北方それぞれの気温の変化から、長江流域都市の温度の上昇スピードは、その他地域の都市ほど速くはない一方、中国北方では、多くの都市で温度上昇がより速く進んでいる」と指摘した。(編集KM)
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