外交部(外務省)の耿爽報道官は6日の定例記者会見で「インド側が今回もめ事を引き起こした目的は、いわゆる『安全保障上の懸念』を口実に、いわゆる『ブータン保護』を名目に掲げ、越境しての中国領土の侵犯に大義名分を与えることだ」と表明した。
【記者】インド外務省は先日、中国側の最近の道路建設活動が安全保障上の深刻なリスクをインドにもたらしたとする声明を発表した。中国側はこれにどう応じるか。
【耿報道官】中国側による自らの領土での道路建設は主権国家の正当な行為であり、合法で理に適っている。いわゆる中国側の道路建設がインドに安全保障上のリスクをもたらしたとの口実は非常に馬鹿げている。
インド側が今回もめ事を引き起こした目的は明確であり、いわゆる「安全保障上の懸念」を口実に、いわゆる「ブータン保護」を名目に掲げ、過去双方共に承認した条約の画定したシッキム区間の境界を横暴にも越えて、全く係争のない中国の洞朗地域に進入し、洞朗地域で係争をつくることにより、中国ブータン両主権国家による国境交渉を阻止、牽制することだ。
中国側には外交的方法で問題を平和的に解決する意思があり、国境地域の平和・平穏を重視してもいるが、越境したインド側人員の無条件撤収が全ての前提だ。
中国側は洞朗地域がかねてより中国に属し、一貫して中国側の有効な管轄下にあり、係争は存在しないことを繰り返し強調してきた。中国とブータンの国境交渉は1980年代から始まり、現在までに24ラウンド行っている。両国はまだ正式に国境を定めていないが、国境地域の現状などについて基本的な共通認識がある。中国側はブータンとの協定を一貫して厳格に遵守している。同地域での中国側の活動は協定に違反せず、現状を破壊してもいない。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年7月7日
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