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人民網日本語版>>政治

G20は引き続き世界を牽引

人民網日本語版 2017年07月07日15:47

7月7日、ドイツのハンブルクで2017年のG20サミットが幕を開ける。(文:劉偉・中国人民大学学長。人民日報掲載)

現在、世界経済は低い水準で推移し、貿易も投資も低迷している。欧州は難民問題の影響を深く受け、選挙イヤーにあって政局の動揺に直面している。反グローバル化と保護貿易主義が再び世界を席巻し、ポリュリズムがますます勢いを増している。グローバル経済の見通しが複雑化し不確定性が日に日に顕在化し、不安と期待が入り交じり、課題とチャンスが共存している。

こうした背景の下、G20サミットは国際経済協力の重要な話し合いの場として、2016年に中国の杭州で開催された際には「革新的で、活力ある、連動した、包摂的な世界経済の構築」とのテーマをはっきりと打ち出し、グローバル経済の「病巣」に向けて「中国の処方箋」を出した。16年12月にはドイツが中国から議長国のバトンを受け継ぎ、17年サミットのテーマを「つながる世界を形づくる」と確定した。17年は世界経済の版図が引き続き変化し、世界の成長の原動力が大きくモデル転換する重要な年になる可能性があり、G20の発展の歴史の中で一つの重要な節目になる可能性もある。G20メカニズムの下でグローバル経済の持続可能な発展をさらに推進していくにはどうすればよいかが、掘り下げて検討すべき問題になる。

G20はグローバルリスク対策の「免震装置」となるべきだ。ここ2年ほどの間、世界経済は新たな「寒流」に直面しており、大手エコノミーはそれぞれ自国に降りかかった雪を払うのに躍起になりつつある。一方で各中央銀行の逸脱した金融政策情勢が世界の金融システムの今後の発展に不確定性をもたらしており、また一方で米国や欧州などの税収政策をよりどころとしたグローバル競争が日に日に白熱している。グローバル経済のリスク要因は絶えず積み上がっており、G20を通じて各国の協力を強化し、より開放的な姿勢で世界経済の病巣に直面し、共同連動の協力モデルによって世界各国の発展のアンバランスという難題を打破することが必要だ。


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