「ハスの花博士」と呼ばれている楊平倣氏
「中日友誼蓮」は、黄色の花托を淡いピンクの花びらが囲み、とても上品な美しさで見る人を魅了する。武漢植物園水生植物遺伝情報・遺伝・栽培研究チームの首席研究員の楊平倣氏によると、中日友誼蓮の育成は1200年以上も前に遡ることができるという。1950年代に遼寧省大連市普蘭店区で1200年以上前のハスの実が発見された。その殻は炭化し、石のように固くなっていた。日本でも、2000年以上前の弥生時代のハスの実が発見された。この1000年以上も眠っていた2種類のハスの種は、なんと奇跡的に「目を覚まし」、芽を出した。日本の植物学者・大賀一郎が1963年、日本の大賀ハスの種100個を当時の中国科学院の郭沫若院長に贈与。郭院長がそれを中国科学院武漢植物園へ贈り、植物園の水生植物専門家が中国古代ハス(千年蓮)と交配させ、淡いピンク色の花を咲かせるハスを育成し、「中日友誼蓮」と命名された。そして、日本にもそれが贈られた。残念ながら、中国の「中日友誼蓮」は文化大革命の時になくなってしまった。79年に■穎超・副委員長(■は登におおざと)が日本を訪問した時に、「中日友誼蓮」を含む、貴重なハスの品種の種が贈られ、中国に持ち帰られた。そして、武漢植物園で栽培されるようになったという。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年6月30日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn