感謝イベントの会場。
女優・黒柳徹子さんの自伝的物語「窓ぎわのトットちゃん」が中国で発行部数1000万部を突破したのを記念して、新経典文化股フン有限公司(フンはにんべんに分)は21日午後、感謝イベントを開催した。中国新聞網が報じた。
新経典文化によると、「窓ぎわのトットちゃん」の中国語版は2003年に発売されて以降、10年連続で中国の全国販売ランキング(児童書系)のトップ5に入っている。今月の時点で、同書の発行部数は1000万冊を突破した。1000万冊の本を積み上げると、その高さはエベレスト17個分になるという。
同イベントに寄せられた、中国の読者向けのビデオメッセージで、黒柳さんは、「街中や中国で皆さんに会った時に、『トットちゃん』と呼んでもらったら、私の本を読んでくださっている読者なんだとすぐに分かる」と話した。
感謝イベントに駆けつけた子供たち
児童文学作家の伍美珍さんは、「ベストセラーになったり、長期にわたってよく売れたりする作品はファンタジーやアドベンチャーの物語が多い。でも、『窓ぎわのトットちゃん』は、とても素朴なのにこんなにたくさんの読者を引き付けている。その理由は、内容がノンフィクションである上に、誠実さが感じられる点にある。作者に上から見下ろすような態度は見られず、とても自然に物語を綴っている」と評価した。
「窓ぎわのトットちゃん」の発行部数が1000万冊を突破したのを記念して、新経典文化は今月、北京の三里屯にある書店pageoneで「窓ぎわのトットちゃんテーマ展」を1週間開催し、貴重なトットちゃんの版画を展示するほか、長い間愛読している熱心なファンの感動のコメントや手紙、絵なども展示される。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年6月23日
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