中車株洲電力機車有限公司(以下、同社)が発表した情報によると、中国が初めて欧州(マケドニア)に輸出した高速列車が、EUのTSI(Technical Specification for Interoperability)認証を取得した。これは中国製高速列車が、欧州鉄道製品の欧州共同体(EC)適合性認証書を取得し、関連製品・サービスが欧州市場への「通行許可証」を取得したことを意味する。新華社が伝えた。
TSIはEU鉄道相互連結技術・規範の略称で、EUの鉄道製品に関して規定された技術仕様だ。同認証を取得した鉄道製品でなければ、欧州もしくはTSI採用国に進出できない。
同社は2014年6月にマケドニア鉄道と、内燃機関・高速列車ユニット6編成の売買契約に調印した。中国が独自の知的財産権を持つ高速列車が、欧州市場に進出したのはこれが初めてだ。同列車は3段階衝突エネルギー吸収システムを採用。列車同士が時速36キロで衝突する、もしくは列車が時速36キロで80トンのトラックに衝突するといった状況下、車体のエネルギー吸収システムにより乗客と乗務員の安全を保障する。マケドニアからは時速140キロが求められていたが、同社はさらにランクが上の160キロの技術設計を採用した。これは運行の安全を十分に保障し、将来的な運行速度の向上の可能性を残した。
中国がマケドニアに初めて輸出した高速列車は、2016年上半期の試運転以来、現地のビール祭り、復活祭などの祝日で、大量の乗客を輸送するなど、厳しい運行環境の試練に耐えた。同プロジェクトは優れた運営により、設計・生産・型式試験などの全過程でTSI審査・検証を受け、これに合格した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年6月1日
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