国家博物館「宇宙で夢を築く」宇宙文物展示会の会期中である21日午後、中国人が宇宙で初めて淹れた「宇宙茶」の記者会見が開かれ、有人宇宙船「神舟11号」の宇宙飛行士、景海鵬氏と陳冬氏が毎日宇宙で飲んでいたお茶の秘密が初めて公開された。中国の宇宙食品が国家博物館で展示されるのはこれが初めてであり、中国の宇宙茶もまた国家博物館での初めての展示となる。人民網が伝えた。
景氏は宇宙実験室「天宮2号」で昨年11月4日、中国の人々に向けて、「ここで飲む茶葉は紅茶と緑茶の2種類があり、ティーバッグは1つ3グラムで特別なパッケージとなっている。中に水を注ぎ、加熱装置で加熱すれば完成だ」と紹介している。茶を淹れて、そのかぐわしい香りを宇宙に届けたのは、中国が初めてだ。科学技術の転化と軍民融合という形式で中国の茶文化を全世界にもたらし、宇宙品質の茶で人々に福をもたらす。
北京笑傲天宮生物科技有限公司宇宙茶研究員の簡一平氏によると、「宇宙茶」は宇宙紅茶と宇宙緑茶の2種類があり、中国10大名茶から選ばれている。宇宙でお茶を淹れる場合、各種指標が国家標準を上回る高品質の茶を用いなければならない。例えば残留農薬や重金属などの検査が極めて厳格であり、茶の溶解度も高くなければならない。宇宙では火を用いることができないので、水は加熱装置で加熱するしかない。水温はあまり高くならないが、溶解度が低すぎるとお茶を入れることもできないので、そう簡単なことではない。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年5月23日
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