京東、阿里巴巴(アリババ)、蘇寧などの通販企業が資金を投入して自前の物流倉庫を建設するのと同時に、一連の老舗宅配便企業たちも通販の「使い走り」に甘んじることなく、業界の枠を超えて通販事業に相次いで進出している。とはいえ、流れに抗して自ら通販事業を手がけるのはそれほど簡単なことではない。通販の巨人たちの自前の物流システムが高度に成熟した今日、物流企業はそれでも通販への野心を胸に抱き、市場で試行錯誤しながら少しずつ前に進んでいる。「北京日報」が伝えた。
▽宅配企業が副業で「通販」を手がけるのはなぜか
このほど、円通速逓は傘下の通販プロジェクト「円通■■(■は女へんに馬)商城」を正式に開設したことを明らかにした。
同商城のアプリケーションをみると、ワンストップ海外通販モデルを打ち出しており、主な取り扱い商品はベビー・マタニティ用品、パーソナルスキンケア製品、掃除グッズ、世界のグルメ、地方の特産品などで、多くはここ数年の海外通販の人気商品だ。同商城の説明によると、取り扱い商品は円通が海外で直接買い付けたもので、保税倉庫から発送され、大体3~5営業日で手元に届くという。
円通は宅配企業が通販分野に乗り込んだ最初のケースではなく、すでに順豊や韻達などの先例がある。
卓越した物流倉庫の優位性、これが宅配企業が通販分野に進出する時の最大の「資本」だ。ここ数年、国内の大手宅配企業は海外事業の展開に力を入れ、海外での拠点配置を進めてきた。順豊、韻達、円通を代表とする通販企業はこのチャンスを利用して、国境を越えた物の流れと海外通販を結びつけ、「2つを同時に行い」、海外からの商品は自前の通販プラットフォームにおける主力商品に成長した。
宅配企業は国内の商品の経営をやめたわけではない。たとえば同商城は国内各地方の特産品を取り扱い、順豊は昨年開設した通販プラットフォーム「順豊大当家」で果物、シーフード、肉・タマゴなどの食材を主に販売し、韻達はこのほど発表した2016年度報告の中で、ネットショッピングサイトを全面的にリニューアルしてバージョンアップし、国際館と国内館の2つのコーナーを同時に運営することを明らかにした。
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