中国人科学者がリードする第3回南中国海大洋掘削の前半戦にあたる「IODP367航行段階」が無事終了した。科学掘削船「レゾリューション号」が9日、香港ビクトリア港の招商局埠頭に停泊し、後半戦にあたる「IODP368航行段階」に向けた物資補給と人員の交代を行っている。新華社が伝えた。
第3回南中国海大洋掘削にはレゾリューション号の「IODP367航行段階」と「IODP368航行段階」が含まれ、13カ国の科学者66人が参加。レゾリューション号は2月13日に香港を出港し、南中国海北部の目標掘削海域に向かった。南中国海北部の2カ所の掘削エリア「U1499」と「U1500」で2ヶ月弱に渡り、4つの穴を掘削した。掘削した深度は4124メートルに及び、コアを940メートル入手した。うち玄武岩は約115メートル。
「IODP367航行段階」中国側首席科学者、中国科学院南中国海海洋研究所教授の孫珍氏によると、この前半戦における最大のサプライズはまず、南中国海の海底で再び見つかった赤色の堆積物(CORB)だ。レゾリューション号は2014年の第2回南中国海大洋掘削に続き、南中国海の海底で再びCORBを掘削したが、これには重要な科学研究の意義がある。次に南中国海海洋・陸地過渡エリアの基礎をなす岩石の掘削の成功だ。南中国海の拡張の最も早い時期の玄武岩を100メートル以上入手し、南中国海の誕生の秘密に迫る貴重な資料を手にした。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年4月10日
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