深セン地下鉄11号線・後海駅付近で、シェア自動車を配置する「モバイク」従業員(資料提供:新華社) |
シェア自転車「ブルーゴーゴー」を提供するスタートアップ企業「小藍単車」(本社・北京)が今年、5800万ドル(1ドルは約112円)を出資し、米カリフォルニア州サンフランシスコで同社のシンボルであるブルーの自転車200台をシェア自転車として投入、試行営業を実施している。米ウォールストリートジャーナル紙(電子版)が報じた。
同社米国業務担当Ilya Movshovich副社長は、「弊社は現在、米国でのシェア自転車提供計画を進めており、サンフランシスコ以外の5都市以上と協議を進めている」と話した。
ブルーゴーゴーに続き、「モバイク」と「ofo」の二大巨頭も、米国デビューを果たしている。
いずれも北京に本社を置く「ofo」と「北京摩拝科技有限公司(モバイク)」は、今月、
テキサス州オースチンで開催された「サウス・バイ・サウスウエスト(South by Southwest)」の会場で、自社の自転車を展示した。
シェア自転車ofo創始者の一人である戴威CEOは、「ofoの一日あたりのアクティブユーザー数は500万人、一日当たりの注文件数は1千万件に達しており、すでに米国・英国・シンガポール市場への参入を果たした」と述べた。
ofoは、今年7月までに、米国の10都市に5万台のシェア自転車を供給するという目標を掲げている。フェイスブックへの投資を行っているユーリ・ミルナー氏からの投資を獲得したofoは、米カリフォルニア州サンディエゴと英ケンブリッジで、シェア自転車の提供試行をスタートさせた。ofo関係者は、「ofoは今年、シェア自転車の供給を20の国・地域にまで拡大していく計画だ」としている。
ダウ・ジョーンズ・ベンチャー・データベースの統計データによると、今年1月1日以降、中国のシェア自転車を提供するスタートアップ企業の多くが、総額8億ドル以上の融資を獲得しており、このうちofoとモバイクのシェアが群を抜いている。
今回の融資ブームに乗って、両社の中国の業務は急成長を遂げた。昨年10月に両社が新たに提供したシェア自転車の総数は10万台を上回り、すでにそれぞれ100万台以上を擁し、中国国内の30都市以上をカバーしている。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年3月31日
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