李克強総理は22日、オーストラリア公式訪問を開始した。ここ2年余り、中豪関係は新たな高みにおいて引き続き健全で安定した発展を保ち、包括性、戦略性、実務性が新たな特徴となっている。国際情勢が不確定性に満ちる今日、中豪はなおさらに協力を強化し、共に試練を迎え撃ち、反グローバル化の暗流を防ぎ止めるべきだ。新華社が伝えた。
中豪自由貿易協定の発効はここ2年間に両国間で起きた重要な出来事であり、協定は発効から1年余りで著しい成果を挙げた。オーストラリア統計局の統計は、2016年1~12月の中豪二国間の製品貿易総額が1040億7000万米ドルに達したことを示している。中国は依然、オーストラリア最大の貿易パートナーだ。
鉱業大国であるオーストラリア産の鉄鉱石など一次産品は中国経済の発展にとって助けとなった。中国市場の盛んな需要もオーストラリアが金融危機を乗り切り、25年連続の経済成長を実現する助けとなり、「鉱業による繁栄」を築いた。現在両国はともに経済モデル転換の圧力に直面している。中豪自由貿易協定によって、農産物、サービス業面のオーストラリアの潜在力と優位性が解き放たれ、拡大され、両国が「鉱業による繁栄」から「自由貿易による繁栄」へとモデル転換するための環境が整った。
中豪自由貿易協定は両国の自由貿易戦略の共通集合だ。中国の今年の政府活動報告は、国際貿易及び投資の自由化と円滑化を引き続き推し進めるとした。オーストラリアのターンブル首相は先月中国の王毅外交部長(外相)と会談した際「オーストラリアは貿易自由化の揺るぎない提唱者であり受益者だ。オーストラリアは中国側と共にいかなる保護主義にも断固反対する。これは豪中両国及び世界の共通利益に合致する」と表明した。
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