大気汚染、特にPM2.5は、人々が現在直面している重要な環境問題の一つだ。北京大学の研究チームのメンバーらはこのほど同問題で、専門分野を越えた進展を実現した。初めて既存の半導体センサーの代わりに蛍光マーカー酵母菌を利用し、PM2.5の多方面の毒性に対するリアルタイム・オンライン観測を実現した。新華社が伝えた。
酵母菌の関連研究の啓発を受けた同チームは、空気サンプルの回収やマイクロフルイディクス技術、蛍光タンパク質マーカー酵母菌、単一酵母菌タンパク質マーカー自動検査・測定プラットフォームを利用し、従来の半導体センサーの代わりに活性酵母菌を用い、大気中のPM2.5の毒性のリアルタイム・オンライン観測システムを構築した。
チームはまずPM2.5粒子を液体に収集し、さらにサンプルをリアルタイムで酵母菌が含まれるチップ内に移した。酵母菌は粒子状物質の刺激により反応を示す。通常は異なる蛍光タンパク質マーカー酵母菌のすべての遺伝子を利用し、酵母菌のどの遺伝子が粒子状物質の刺激に反応したかをリアルタイムで確認することができる。これは異なるエリアを走行する車両の状況を、リアルタイムで観測するようなものだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年3月20日
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