2015年の急躍進を最後に、スマートウォッチ市場全体が急激に疲弊している。誕生からわずか5年足らずで、スマートウォッチの輝かしい日々はもはや終わりを迎えたように見える。文匯報が伝えた。
アップルウォッチがその市場シェアの半分を占めているが、IT専門調査会社のIDCが発表したデータによると、アップルウォッチの2016年第3四半期の販売台数は、前年同月の390万本から71%減の110万本と激減した。かつて5000元(1元は約16.63円)の値がついたアップルでさえ惨憺たる状況である以上、その他のメーカーの苦境は想像に難くない。事実を目の当たりにした多くのメーカーがスマートウォッチ事業を中断している。厳冬を迎えたスマートウォッチ業界は、復活のチャンスを手にできるだろうか。
スマートウォッチ業界全体が下り坂に入っているが、その原因として下記の数点が挙げられる。
まずアップルがスマートウォッチ市場に進出した当時、業界全体に促進力を生み、その他のメーカーがチャンスをつかもうと相次いで参入した。これらの企業は、アップルは成熟した市場にしか参入しないと判断した。その他のメーカーとプラットフォームは、ウェアラブルデバイスの春がやってくると考えた。しかしどれほど実力のあるアップルでも、判断を誤ることがあろうとは、誰にも予想できないことだった。携帯電話の機能が強化され、スマートウォッチの実質的な需要が失われた。アップルウォッチの発売によりスマートウォッチがもてはやされたが、これはある種のバブルにすぎなかった。
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