「春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」のピークが過ぎ去った今、旅行代金はかなりリーズナブルになっており、消費者にとっては嬉しい傾向になっている。航空券価格の大幅な値下げによって、一部の欧州行き航空券代金は、春運期間より50%以上の値下がりをみせている。一方、3月から4月にかけて、桜を見に日本を訪れる場合は、かなりの出費を覚悟する必要があるだろう。北京晨報が伝えた。
〇一部路線の旅行価格に大幅値下がり
一般的には、3月末から4月初めは、旅行代金が比較的安くなり、気候が暖かくなるため、旅行の「ゴールデンタイム」と言われている。同程旅遊に掲載されている航空券代金を見ると、海外旅行では、オーストラリア・シンガポール線の価格がかなり変動しており、春節連休中に比べて5千元から8千元(1元は約16.6円)安くなっている。衆信旅遊メディア・PR担当マネージャーの李夢然氏は、「最近、多くの海外路線で値下がり現象が起こっている。例えば、ギリシャ線は、春節連休中のピーク価格が1万4千元前後だったが、今や7999元。春節連休中は最低1万元以上だったタイ路線の価格も、今では4~5千元に下がった。このほか、スペイン・ポルトガル路線も、春節連休や冬休みより大幅に値下がりしている」と話した。
国内旅行も事情は同じで、北京・雲南・新疆・海南など人気旅行先への旅行価格は軒並み値下がりしている。同程旅遊の統計データによると、パックツアー「雲南5日間」の1人あたり旅行代金は、5182元から3425元に、パックツアー「海南・三亜めぐり5日間」の1人あたり旅行代金は、5273元から2578元に、それぞれ値下がりした。
〇欧米行き航空券価格、50%値下がり
航空券価格についてみると、3、4月出発の海外航空券価格はかなり安い。春節連休中、中国発ヨーロッパ行往復航空券価格は、税込み8千元から9千元だったが、3、4月出発分を今予約すれば、3千元から4千元で購入可能で、値下がり幅は50%を上回る。
携程旅遊網で人気路線を調べてみると、4月、北京―ロンドン往復航空券価格は、税込み3561元からあり、北京―パリ往復航空券の最低価格は3206元だった。このほか、上海―モスクワ、広州―サンクトペテルブルグ往復航空券の代金もかなり安くなっている。
〇日本の花見ツアー価格は高値が続く見込み
海外で花見を楽しむとなると、人気トップは依然、日本の桜の花見だ。衆信旅遊によると、3月末から4月初めにかけて、日本への花見ツアーが数多く催行されるという。ルートは、大阪、京都、箱根、東京など有名な花見スポットがある人気都市をカバーしているほか、温泉やグルメを巡るプランもあり、ツアー価格は7千元からさまざまだ。
一部の観光客は、6年前の東日本大震災による放射能漏れ事故の影響について心配しているが、某旅行社の担当者は、「富士山は、中国人観光客が訪日ツアーで絶対はずせない観光名所だ。今年初め、1人のツアー参加者が、放射線測定器を携えて富士山に行った。その測定値で検出された放射線量は極めて少なかった。大震災後、花見ツアーはあっという間に壊滅状態となったものの、2、3年後にはほぼ回復を遂げた。今年の日本への花見ツアーは、依然人気抜群で、価格も『高値』が続いている」とした。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年3月13日
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