医学・科学技術系出版社のエルゼビアは8日、「世界科学研究界性別研究リサーチ報告書」を発表し、豪州、ブラジル、カナダ、チリ、デンマーク、フランス、日本、メキシコ、ポルトガル、英国、米国などの国と地域における、女性研究者の活躍を分析した。過去20年間の調査地域における、27学科・分野の科学研究の内容と、その性別との関係を調べた。中国科学報が伝えた。
研究によると、これらの国と地域における女性研究者の数は、1996−2000年に4%、2011−15年に11%増加した。
1996−2000年に女性研究者の割合が4割に達したのはポルトガルのみ。2011−15年には9カ国・地域(豪州、ブラジル、カナダ、デンマーク、EU、フランス、ポルトガル、英国、米国)に拡大した。4割に届かなかったのは、チリ、メキシコ、日本の3カ国。
同報告書は研究の影響力について、女性研究者の論文数は男性よりも少ないが、被引用回数とダウンロード件数は男性に匹敵しているため、研究の影響力では、男性と女性の影響力がほぼ拮抗している。
他にもこれらの国と地域には、女性研究者の国際的な流動性が一般的に男性を下回り、女性研究者が国際協力によって発表する論文が少ないという、共通する傾向があった。女性研究者のほとんどが医療健康や生命科学を研究分野としている一方、物理学の研究分野は通常、男性が中心だ。また、女性が学科・部門を越えた共同研究を行う割合は、男性を下回るという結果になっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年3月10日
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