「皆さん、新年あけましておめでとうございます」―6日、三枝富博氏は、成都のイトーヨーカ堂に設けられた記者会見会場に姿を見せ、中国語で新年の挨拶をした。約20日後の3月1日、三枝氏は20年間奮闘し続けたこの商いの戦場を後にして日本に帰国、イトーヨーカドーの新社長に就任する。華西都市報が伝えた。
成都の商業はこの20年あまり、繁栄と発展を続け、その結果、イトーヨーカドーは素晴らしい実績を残した。そして、三枝氏という特別な「成都人」も、成都に来た当初は辛い成都料理や脂っこい四川料理はとても苦手であったが、最後には100%現地に溶け込み、完全な「地元民」となり、お茶を飲み、バーで寛ぎ、農家で田舎体験をして、現地暮らしをとことん楽しんでいるという。
〇昇進の秘訣-一貫して持ち続けた「創業」精神で社長に就任
三枝富博氏は社長への就任について、以下の所感を述べた。
「企業のトップは若い社員をとても重視しているが、私はもう若くはない。それなのに、なぜ自分が社長に抜擢されたのかについて、自分なりに答えを出してみた。成都は地域の中心であるが、日本のイトーヨーカドーにとっては、ここはどちらかと言えば僻地だ。私は、新しい事業は僻地から生まれると思っている。弊社は成都で長年商売を続けるなかで、創業精神を絶えず実行に移すということを常に考えてきた。私が社長に任命された重要な理由の一つは、私が創業理念を実践し続けてきたことを会社が認めてくれたからであろう。私は、中国で実践してきた創業精神と経営哲学を日本にそのまま持ち帰るつもりだ」。
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