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日本人のファッション文化と心理(一) (2)

人民網日本語版 2017年02月04日09:00

学校における制服は経済的な条件があまり良好とは言えず、流行のファッションに興味の無い子供にとってはいいことだと言えるだろう。同様に日本の全ての小・中学校の昼食は学校統一の給食を提供することで、毎日の弁当を学生たちが比べ合うといった問題を効果的に解消してくれる。また、学校の制服には、学生たちに規律を守る意識を芽生えさせようとする国の明確な要求が込められている。自由奔放な子供だったとしても、制服を着ることで、定められた規律をしっかりと守ろうと多少なりとも意識するようになるからだ。日本の「七五三」という伝統行事では、子供は着物を着て、両親と一緒に神社に行き、平穏無事で健康に成長できるように祈願する。ある日本人の母親は「3歳の娘に着物を着せたら、娘はとても大人しくなり、自分の表情や姿勢にまで気をつけるようになった」とその経験を語ってくれた。このことは、礼服ないし制服の発明が人類の文明において、画期的な意義を持つことを示している。礼服や制服はその人の礼儀正しい一面を引き出す効果があるといえる。

制服は実際に、重要な道徳的役割を備えている。制服を着ることにより、社会においての身分を示し、社会人としての意識を芽生えさせるほか、自分の社会的地位を明らかにし、見えない形で公私をはっきり区別し、その職業への自覚を持つことが求められる。日本人のサービス意識は世界一流レベルのものだといえる。日本で店員が自分に対して行き過ぎるほど礼儀正しいからといって、その人が自分に好意があると思ってはいけない。それはその人の仕事だからであって、そこに私的な感情は一切なく、顧客に対しては誠心誠意のサービスを提供するというのは日本人の「仕事はしっかりと意識を持ってやる」という考えに基づいている。これもまた、自由なファッションを追求する国と、全ての職業において厳しい制服の要求がある人の仕事の態度に対する意識の高さの違いを表している。


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