中国で現在、大学生間の「モラルハラスメント(略称モラハラ)」が話題になっている。筆者が最近、ある大学でアンケート用紙200枚を配ったところ、180枚の有効回答を得ることができた。うち女子学生が109人、男生学生が71人。女子学生の75%が大学で「孤立化させられたと感じたことがある」と答え、70%が居場所を見つけるために「右へならえ」で友達の輪に入ったと答えた。学生寮におけるモラハラはほとんどの場合、小さなことが積み重なって起きており、ルームメイトが汲んできたお湯を勝手に飲んだ、物を散らかしているなどもモラハラを誘発する原因となっているようだ。斎鲁晩報が報じた。
大学2年の女子大生・林青さん(仮名)は、寮でのモラハラに遭い、大きなストレスを感じ、「男だったら、心の中でくすぶっているのではなくて、思いっきりケンカして解決できるのにと思うことがある」と率直に語った。山東師範大学のカウンセラー昌兵さんによると、「学生寮におけるモラハラは、実際の暴力ではなく、言葉の暴力が多く、冷たい態度を取るのがほとんど」という。
昌さんは、「学生寮では、ルームメイトがグルになって1人の学生を攻撃したり、その学生を孤立させたりすることが日常茶飯事になっている。例えば、1部屋にA、B、C、D、E、Fの6人がいて、うち5人がグルになってAを孤立させる。そして、なんらかの理由でAがその部屋を離れたとしても、そのような行為が終わることはなく、今度は残りの5人のうちの4人がグルになり、Bを攻撃する。つまり、学生寮でのモラハラは、単に誰かの何かが気に食わないというのが原因ではない」と分析する。
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