中国木版年画研究センターは18日、中国国内の年画生産地41ヶ所に関する完全な文化資料をまとめたことを明らかにした。新華社が伝えた。
中国では「年画を貼らなければ、年越しできない」と言われるほど、木版年画は中国特有の民間芸術だ。春節 (旧正月、今年は1月28日)の年越しの際に玄関等に貼られる木版印刷による年画は、中国の民間絵画と彫刻、印刷といった伝統工芸を融合させているだけでなく、民族や民間の模様や色彩、構図等を含んだ伝統的な絵画を用いて、神話や言い伝え、民衆の日常生活の風景、農作業の暦、戯曲のワンシーン等、人々の日常生活を題材としたテーマを描き出している。そして年画を通じて、人々の精神的な信仰や望みなどを表現しており、中国民族民間文化芸術の特徴がはっきり現れている。
中国木版年画研究センターの王坤副主任は「科学的に進められた修復、発掘、整理を経て、中国各地の重要な年画生産地41ヶ所の年画に関する遺跡及び伝承の全方位的な記録を行い、完全な形での中国木版年画の大規模な文化資料をすでにまとめている」とした。
またこうした完全な文化資料をまとめる作業以外にも、中国木版年画研究センターは、中国木版年画データベースを構築し、木版年画に関する資料をデータベース上で管理できるようにしているということだ。(編集TK)
「人民網日本語版」2016年12月22日
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