1日に明らかにされたところによると、広東省珠海市で開催中の第11回中国国際航空航天展覧会(珠海航空ショー)では、中国が独自開発したリージョナルジェット旅客機「ARJ21」とナローボディジェット旅客機「C919」が新たな注文を獲得したという。「京華時報」が伝えた。
100%中国製のARJ21は、中国で初めて国際民間航空機関(ICAO)のルールを踏まえて自主研究開発が進められ、独自の知的財産権を備えた中・短距離向け新型ターボファンエンジン搭載のリージョナルジェット機。同機を製造する中国商用飛機有限責任公司はオーナー第1号の成都航空への「ARJ21-700」機の引き渡しを完了しており、すでに商業運航が始まっている。
1日に明らかにされたところでは、航天融資租賃有限公司が珠海航空ショーでARJ21の40機分の購入調達の意向を示し、このうち20機は購入の確認リストに入り、20機は調達の意向の段階だという。これにより同期の受注数は413機に上り、オーナーは19社になった。航天融資だけでなく、中国商用は広東竜浩航空集団有限公司ともARJ21シリーズ機の調達意向や顧客サービスネットワークをめぐる協力枠組合意に調印している。
中国独自開発のC919も今回の航空ショーで新たな収穫を得た。中国商用はこのほど東方航空と協力枠組合意に調印し、東方航空は世界初のC919のオーナーになった。東方航空は2010年にC919の20機分の調達意向書に調印していた。15年に同機が総合組立ラインを下りて完成すると、双方の協力はより密になり、テンポもさらに加速し、徐々に実質的な操作の段階に入っていった。合意に基づき、C919の初飛行から1年以内に、中国商用と東方航空は新たに5機の売買契約についての交渉をスタートし、中国商用は東方航空のC919の運営に全方位的な保障と支援を提供することになっている。
中国商用の関連部門責任者は、「C919は初飛行に先立つ各種の準備作業を急ピッチで秩序をもって進めている。C919第1号機が総合組立ラインを下りて完成して以来、プロジェクトはシステム集積試験、静止試験、機上試験、テスト飛行の準備などいくつかの主軸をめぐって安定的に進められ、中国民用航空局を通じて欧州航空安全機関(EASA)に型番の合格証申請も提出された」と話す。
これまでに航空機電力システム試験、制御・液圧システム試験、電源システム試験など初飛行前の個別のシステム集積試験がほぼ完了しており、現在は全機のシステム総合テストが行われている。ラインオフ第1号機の機上システム性能試験と初飛行前の全機静止試験も計画通りに進行中だ。第2号機はテスト飛行に向けて全機のマッチングが終わり、年内に一部の組立と気密試験が完了し、総合組立に進む見込みだ。C919の初飛行チームの選抜育成、初飛行用手引の作成発行、第1号機のテスト飛行を受けた改善作業、メンテナンスと地上業務など、初飛行に向けた準備作業が計画に沿って進められている。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年11月2日
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