中国人民銀行(中央銀行)がこのほど発表したデータによると、今年6月の外貨準備高は3兆2051億6200万ドル(1ドルは約100.7円)で、前月の3兆1917億3600万ドルより134億2600万ドル増加した。
国際通貨基金(IMF)が創設した国際準備資産の特別引出権(SDR)で計算すると、2兆2900億SDRとなり、こちらも前月より増加した。
中国金融先物取引所研究院の趙慶明チーフエコノミストは、「外貨準備が市場の予想したように減少しなかった理由は、第1に6月の人民元相場が基本的に安定を保ち、資金の流出減少が目立たなかったことがある。第2に外貨準備の資産価値が上昇し、グローバル金融市場の情況をみると、英国の欧州連合(EU)離脱の国民投票の結果を受けて投資家が手をこまねき、市場は反発して、債権や金の価格が大幅に上昇したことがある。政府保証債などのリスクを回避できるとみられる資産の価格が上昇したことが、外貨準備の規模拡大の主要因であり、中国の外貨準備の資産配置の適切さを物語るものでもある」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年7月8日
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