中国人民銀行(中央銀行)は21日、「中国人民銀行年次報告2015年」を発表した。同報告は、人民銀が引き続き金融改革の開放・発展を深化させることを強調するとともに、16年の通貨政策、金融改革、人民元国際化など多くの分野について見通しを示している。
同報告は、「16年も引き続き安定した金融政策を実施し、緩和と引き締めのバランスを維持し、タイミングよく事前の調整や微調整を行い、方向性と柔軟性を強化し、供給側の構造改革における総需要の管理をしっかりと行い、構造改革に向けて中立的で適切な金融環境を創出し、経済の科学的発展と持続可能な発展を促進する」と指摘する。
また同報告によると、「金融の深化と革新の発展に向けて、調整コントロールのモデルをさらに改善し、価格型の調整と伝達メカニズムを強化し、金融政策の実体経済に向かう伝達ルートの通りをスムースにし、経済・金融の運営における突出した問題の解決に力を入れ、金融の運営効率と実体経済にサービスを提供する力を向上させる」という。
同報告は、今後一定期間の重点任務として次の4点を挙げる。
(1)国内外の個人投資家の投資がより便利になるよう推進し、適格国内個人投資家の海外投資制度(QDII2)をタイミングよく推進し、国内居住者の海外金融市場への投資と海外の投資家の中国金融市場への投資の自由度および便宜性をさらに引き上げる。
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