中国インターネット協会と国家インターネット緊急対応センター(CNCERT)は北京で17日、「中国モバイルインターネットの発展状況・安全報告(2016)」を発表した。それによると、12321通報センターが2015年に受けたモバイルアプリに関する通報は延べ72万7976件で、うち有効通報は延べ20万684件に達した。ゲームアプリ関連が74.6%と多数を占め、2位は生活関連(10.0%)、3位はシステム関連(8.3%)、4位はSNS関連(5.55%)。財テク関連は1.6%と少なかった。中国新聞網が伝えた。
調査対象となったアプリの75%に、わいせつな内容があった。うち匿名SNSアプリの問題が深刻で、ユーザーがわいせつな情報・サービス・画像・動画・文章などを提供していた。ユーザーの注目を集め、ユーザー数を増やすため、多くのアプリがわいせつな内容を含んでいる。
調査対象となったアプリの10%に、携帯番号を偽装する行為があった。番号偽装ソフトは、発信番号を改ざんし、任意の番号を利用して身元を偽装できるため、詐欺情報を相手に信じこませることができる。これは振り込め詐欺の重要な手口であり、こうした詐欺が横行しやすく、取り締まりが難しい主な原因ともなっている。
調査対象となったアプリの8%に、短い情報を乱発し、大量のショートメッセージを意図的に送信するという行為があった。これによりユーザーは絶えずジャンクメールを受信し、仕事と生活に深刻な影響を受けている。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年5月18日