華中科技大学の研究チームは、世界初の「人体臨床全デジタルPET(陽電子放出断層撮影)」の開発に成功したことを発表した。完全に独自の知的財産権を持つ同機器は、空間解像度などの重要指標を世界の同類製品の2倍弱に高めている。最小サイズのがんを正確に検出し、がん発見の時間を大幅に早めることができる。これは中国がこのハイエンド医療機器で、世界トップの地位を占めたことを意味する。人民日報海外版が伝えた。
PETは超音波、CTスキャン、核磁気共鳴に続く先進的な医療イメージング技術で、主にがん、心血管疾患、神経系疾患など重大疾患の正確な診断に用いられる。今回の研究成果は、武漢光電国家実験室研究員、華中科技大学生命学院教授の謝慶国氏のチームによるものだ。初の人体臨床全デジタルPETの開発成功は、外国製ハイエンド医療機器による独占の打破、産業の飛躍的なアップグレードの実現を促す。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年5月3日