中国天津生まれで今年90歳になる劉徳山さんは定年まで蘭州大学医学院で教職についていた。オーストラリアに20年間暮らした経験を持つ劉さんは仕事の合間に、各国の古い切手のコレクションに熱中した。なかでも最も多いのが日本の切手史の中でも初期における貴重な切手で、枚数は1000枚以上にのぼる。
劉さんはおもむろに1枚の切手を手に取ると、その歴史的な背景を朗々と語り始めた。劉さんは、「切手それぞれには語り尽くせない物語がある。3センチ角の小さな紙には100年もの歴史の変遷を背負っており、ねじ曲げることも忘れ去ることもできない」と話す。
劉さんは引き続き自身のコレクションを整理し続け、同じような志を持つ若者と共に切手の中に広がる世界を味わいたいと考えているという。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年5月3日