2016年北京国際映画祭が16日から23日まで北京で開催される。昨年の同映画祭で大きな反響を呼んだ京劇映画が今年も上映される計画。今年は、「京劇映画プロジェクト」が実施され、「龍鳳呈祥」、「霸王別姫」、「状元媒」、「秦香蓮」、「蕭何月下追韓信」が続々と上映される。映画館「北京伝奇時代影城」(藍色港湾店)では、各作品2回ずつ計10回上映される。北京日報が報じた。
「霸王別姫」の製作に参加した著名な京劇俳優・尚長栄氏は、「『京劇映画プロジェクト』は、100年の縁になる京劇と映画のコラボ。京劇俳優・譚鑫培が主演を務めた中国初の映画『定軍山』が登場してから、中国映画のどの発展の節目も、伝統演劇・戲曲なしには語れない。戲曲にとっても、記録され広く伝えられるために映画という先進アートのサポートが必要。『京劇映画プロジェクト』は、新たな時代おいて戲曲を広めるための新たなチャレンジ」と語る。
「『京劇映画プロジェクト』は、映画と京劇のコラボの有益な試み。伝统スタイルに従いながら、京劇の文学性を向上させ、京劇の持つ生命力を保って、中国文化のエッセンスを継承・発展させることができる」。
既に完成している京劇映画5作品は昨年の第5回北京国際映画祭でワールドプレミアを行い、「特別貢献」の栄誉称号を獲得した。
うち、「霸王別姫」(3D版)は、15年に米ロサンゼルスで開催された第6回国際3D先進映像協会の授賞式で、クリエイティブアート賞•ゴールドラルミエール賞を受賞。アカデミー賞の授賞式が行われるハリウッドのドルビー・シアターでワールドプレミアを行った初の中国映画ともなった。ワールドプレミアで、ドルビーのアンディ執行副社長が13歳の息子を連れて観賞に訪れ、観賞後取材に対して、「とてもすばらしい映画。ストーリーも感動的だし、芸術的表現力にも強いインパクトを感じた。中国文化にとても興味を抱いている。この映画を見て、京劇、中国文化を感じることができた」と、完全に魅了された様子だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年4月14日