木製のテーブル、プラスティックの集金箱、束になった新聞…広西チワン族自治区南寧市伶俐鎮の街角にある「無人新聞販売所」がこのところ注目を集めている。3月21日、筆者は現地まで取材に出向いた。
伶俐鎮の「無人新聞所」の前に集まるたくさんの市民は取材に対し、「新聞を買いたい人は集金箱に代金を入れると、新聞を持って行くことができる。もし小銭が必要であっても自分で何とかしないといけない」と話す。
その後、ここの管理人である伶俐鎮新聞販売所のスタッフ竜興添さんを見つけた。50歳近くの竜さんは2001年に同鎮で新聞配達の仕事を始めた。もともと彼はこの「無人の新聞販売所」の向かい側に書店を持っており、そこで書籍も新聞も販売していたが、だんだんと書籍の売れ行きがよくないと感じ始めた。書店の面倒を見ないといけない上に人手もかかるが、彼自身は新聞を配達する仕事で忙しかったため、その後きっぱりと本屋を畳んだ。
2013年4月、彼は新聞販売所に集金箱を置き、「誠実な新聞売買」というスタイルの無人販売所を始めた。
竜さんは、「毎朝、新聞を並べたあと、配達に出かける。終わった後、また『無人新聞販売所』に戻り、売り上げをチェックする。この販売所は2013年4月にオープンしてから現在までで、毎日平均100部あまりを売り上げている。この3年の販売数は10万部以上だが、紛失した新聞はほんの僅かだ」と話す。(編集JK)
「人民網日本語版』2016年3月22日