現在、中国の自動車保有台数は1億7200万台で、毎年新車2400万台以上が新たに加わる。先進国では中古車と新車の流通量の比率は1.5対1以上で、この比率で計算すると、中国の将来の中古車年間取引台数は3600万台を超えることが予想される。1台あたりの単価を5万5千元(1元は約17.2円)とすると、取引規模は2兆元を超える。
沈報道官は、「中古車取引が活発になれば、中古車のストックを活用し、新車の伸びを後押しし、老朽化した車を廃車にし、産業チェーン全体で自動車消費の潜在力を発揮させることができるだけでなく、修理、メンテナンス、保険、金融など関連産業の発展を牽引することが可能だ」と述べた。
▽消費:ネット通販のニセ物取り締まりを強化
ニセ物は中国ネット通販産業がこれまでずっと最も頭を悩ませてきた問題だ。中国中央テレビ(CCTV)が世界消費者権利デーに合わせて制作する特別番組「3・15晩会」の今年の放送では、複数のネット通販プラットフォームがニセ物や不合格商品を取り扱っているとして問題とされた。これについて沈報道官は、「このような明らかにされた問題には、オンラインのバーチャル取引がもらたした新しい問題もあれば、既存の体制・メカニズムとネット通販の発展との不適応がもたらした問題もある。政策や法規の環境を整え、市場の秩序を規範化し、監督管理の取り組みを強化するなどして、対応を強化する必要がある」と述べた。
また沈報道官は、「商務部今年、5つの業務を重点的に推進していく」として、次の5点を挙げた。
(1)ネット通販分野の立法の取り組みを推進し、ネット通販プラットフォームと関連方面の責任を明確にする。
(2)ネット通販の信用システム構築を推移する。ネット通販分野において権利を侵害するニセ物・粗悪品の摘発をさらに強化する。
(3)地域や部門の枠を越えた法執行協力メカニズムの構築を推進し、行政の法執行と刑事司法との連携を強化する。
(4)オンライン資格審査と宅配業務における実名登録制度を推進する。
(5)消費の安全に関わる重点製品や権利を侵害する海賊版などの突出した問題を対象として、引き続き対策を進める。
(編集KS)
「人民網日本語版」2016年3月18日