2日午後、人民網と米クアルコム社、ゼロテック社が提携し、北京における無人機報道戦略を始動した。三者は無人機による報道の「ナショナルチーム」を共同で構築し、突発的な重大事案発生時における報道の「飛行モード」を開始する。人民網が伝えた。
人民網の牛一兵総裁は「変革しつつある人民網はいかにして機先を制するかを常に考えており、主要メディアとして国政運営の中で重要な役割を果たし続けなければならない。イノベーションを制する者は強くなり、最終的に勝ちを制する。無人機はメディア業界に新たな発展のチャンスを与えてくれるだろう」と語った。昨年の天津爆発事故現場でも人民網は無人機が送信してきた空撮写真・映像をいち早く使用。今回、人民網の「無人機報道」はさらに戦略レベルにまで向上させた。
無人機は「空中ロボット」とも呼ばれ、ワイヤレスリモートコントロール装置と自動操縦装置を搭載した無人飛行機だ。無人機はシーン化、可視化の表現形式で報道表現を一新し、メディア機関ではここ数年急速にこの先進的な報道ツールの需要が高まっている。
人民網が無人機報道戦略で最初に使用した無人機のモデルは全て米クアルコム社の中国側提携先であるゼロテック社が製造している。携帯型36倍ズーム無人機、映画・ドラマ空撮プロ用無人機、消費型無人機、多機能手ブレ防止雲台等が採用された。これらの製品は無人機チームが突発的な重大事案発生時にニュースを集めるのに役立つだけでなく、「燕のように身軽」な無人機であれば記者の携行にも便利であり、ニュース収集は「飛行モード」へ突入することになる。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年3月4日