3.ホット飲料の容器の蓋、加熱により毒を出す?
真相:ホット飲料の容器の蓋は、すべて6号材質プラスチックで作られている。6という数字はプラスチックの種類を表している。中国は1−7の数字で、プラスチック製品が使用している樹脂の種類を示している。うちホット飲料の容器の蓋の「6」は、ポリスチレンを意味している。
「ホット飲料の容器の蓋が加熱により毒を出す」という噂は、ポリスチレンで作られた蓋が加熱されると、スチレンを放出するという説に基づく。スチレンは国際がん研究機関(IARC)がグループ2Bに分類する発がん物質だ。2Bとは、「恐らく発がん性がある」を意味する。6号の蓋の耐熱温度は90度だが、私たちが冬に飲む温かい飲み物の水温は手で持てる程度で、かつ口が耐えられる範囲を上回ることはほとんどない。つまり水温は60度前後となる。ポリスチレンの安定的な耐熱温度の上限に達することはなく、消費者は過度に心配する必要はない。