研究者を驚かせたのは、「男女平等という問題と結婚相手に関する意識の間には、密接な関係がある点。男女平等の意識が強いほど、男女の結婚相手を選ぶ際の意識の違いが小さくなる」という。
研究者は、比較的進歩している社会において、従来の生物進化学に合う結婚相手を選ぶ際の意識は時代遅れとなったと結論付けている。社会が進歩するほど、男性と女性の結婚相手を選ぶ際の意識は似通ったものになる。料理ができる、出産しやすい、仕事だけして家族を養うなどの基準は時代遅れになっているのだ。
男性の女性に求める条件のうち、顔面偏差値より上位に入ったのは、社交性、信頼できるか、知恵、受けた教育の程度、感情的に成熟しているかだった。ゼントナー氏は、「この結果を見ると、外見の善し悪しよりも受けた教育の程度のほうが重視されている」と分析している。現代の男性は賢い女性を求めているのだ。
現代社会において、男女は結婚相手を選ぶ際、「知恵や美貌、裕福さ」を重視する。しかし、生物学的に見て、男女の結婚相手を選ぶ際の基準が完全に一致することはない。男女の役割において、女性は出産し、子孫を残すという役割を果たす。そのため、ゼントナー氏は、「近い将来に男女の結婚相手を選ぶ際の意識が完全に一致するとは思わない」との見方を示している。
「人民網日本語版」2016年2月24日