春節(旧正月、今年は2月8日)を控えた26日夜、「微信」(WeChat)がお年玉商戦「微信紅包」の第1回目と第2回目の抽選を行った。携帯電話を振ってお年玉を当てるというもので、参加者は携帯電話をシェイクしながら、昨年のお年玉商戦の熱い戦いを思い出した。「京華時報」が伝えた。
微信は同日午後8時と9時に抽選を行い、親会社の騰訊(テンセント)によるとこれが盛んに宣伝している「現金お年玉」の前哨戦だという。微信のアプリを起動して携帯電話を振ると、うまくいけば現金が当たるという仕組みで、周りの友人達は楽しそうに休みなく携帯を降り続けていた。2回目の抽選が終わると、画面には「また大晦日に」のメッセージが現れた。
微信のお年玉商戦は同日午後から始まった。午後5時、微信朋友圏(WeChatモーメンツ)の画面にはぼやけたすりガラス越しのような人物写真が次々に登場。これは騰訊のうち出す写真を使ったお年玉商戦「紅包照片」だ。ユーザーが写真を提供するが、友人たちはぼんやりした写真しか見られない。ここで少額の現金のお年玉を贈れば、写真を見たりコメントしたりできるようになる。こうして騰訊が宣伝してきた謎めいたインタラクティブ(相互参加型)イベントがついにそのベールを脱いだ。「支付宝」(アリペイ)のお年玉商戦との「終末戦争」も予感させる。
業界関係者は、「こうしたやり方は『春晩(春節の人気テレビ番組)を支付宝のお年玉商戦にもっていかれた』微信の次の一手だ」と分析する。微信は大晦日の晩にはより面白いインタラクティブイベントを相次いでうち出すといい、ユーザーには前もって微信を最新バージョンにしておき、「わずかな時間の出遅れで数億元(1元は約18.0円)のお年玉を取り逃がすことのないように」と注意を呼びかけている。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年1月27日