中国検索最大手・百度が10日に発表した情報によると、「百度無人運転車」が中国で初めて都市道路・環状道路・高速道路混合の全自動運転を実現した。北京G7京新(北京-新疆)高速道路と五環路を走行中、最高時速が100キロに達した。これは中国の自動運転車の発展が新段階に突入したことを象徴している。京華時報が伝えた。
世界各国の多くの企業が、自動運転車の開発を開始しており、ボルボ、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディなど、世界的に有名な自動車メーカーも開発を試みている。他にもグーグルを始めとするIT企業が、業界をまたぎ開発に参入している。
IT企業のうち、グーグルは1台目となる自動運転車の試作機を完成させており、2020年までに準備を整えると発表した。グーグルは現在、各大手自動車メーカーやハードメーカーと交渉し、この自動車の量産化に備えている。またアップルも今年2月、自動運転技術の開発が伝えられた。
世界と比べ、百度の自動運転プロジェクトは開始がやや遅れた。
◆大規模な産業になる可能性も
今月5日に開かれたIT企業のイベントに出席した、配車サービスを手掛ける易到用車の周航CEOは、今後3年間で自動車業界に生じる変化について、「人々はスマートカーを肌で体感できるようになる。この車は誕生と同時に共有され、特定の個人向けに開発されることはない。自動運転は今後10年間に渡り、大規模な産業になり、数兆ドルの価値を持つようになる」と予想した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月14日