ネットユーザーの中には、「自分の懐にあるお金の価値が下がってしまうのではないか」と懸念する人がいる。中央財経大学金融学院の郭田勇教授は、「人民元の価値が下がるかどうかは、経済でのニーズや発行量によって決まるのであり、新札の発行とは関係ない。通貨の値下がりというのはつまり、通貨の発行量がキャッシュフローで実際に必要とされる量を大幅に上回る時に発生するものだ」と説明する。
また郭教授はブログの中で、「これから新旧人民元の入れ替えが徐々に進められるだろう。人民銀は現金の投入プロセスで旧札は回収するだけで放出せず、商業銀行は旧札と新札の交換を通じて旧札を徐々に流通しないようにしていく。通貨の流通総量は変わらない」と述べた。
ネットユーザーの間から、「1千元札が発行される」との声も聞こえてくる。「その日は近い」とか「準備完了、いつでもOK」といった言い方で、より額面の大きな紙幣発行の必要性を述べるユーザーもいる。500元札や1千元札の発行のうわさは長らく流布しているが、人民銀は否定のコメントを何度も何度も出している。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月2日