ブラジルのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港では、2016年に開催されるリオデジャネイロオリンピックのマスコット「ビニシウス」とパラリンピックのマスコット「トム」が、手を広げて、世界各地から来た旅行者を迎えている。人民日報が報じた。
空港のカウンターには、マスコットのバッジや人形などが並べられており、よく見ると「Made in China」と書かれている。これらは、北京華江文化発展有限公司が設計し製造したものだ。落札からわずか4カ月半でマスコットを発表した同社は、08年の北京五輪、12年のロンドン五輪、リオデジャネイロ五輪でいずれも特許権を獲得した唯一の企業だ。
今年5月末、中国の鉄道車両メーカー・中車長春軌道客車株式公司で、「五輪地下鉄」の最後の車両がラインオフ。ブラジルに納品される全ての車両が完成し、既にリオデジャネイロ地下鉄の1号線と2号線で現在使用されている。4号線が来年上半期に開通すれば、地下鉄で五輪の選手村に行くこともできる。中国製の地下鉄車両が五輪で活躍する、新たな歴史の幕開けだ。
現時点で、同社は、リオデジャネイロ向けの電車100組(400両)、地下鉄車両34組(204両)を受注している。これら車両は、リオデジャネイロの地下鉄・都市鉄道輸送力の約82%を担うことになる。リオデジャネイロ交通当局のCarlos Roberto Osorio長官は取材に対して、「中国製の車両は性能が高い。リオジャネイロの交通機関輸送力の向上に一役買うだろう」と評価している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年8月6日