パデュー大学の研究者は、これが基礎的な味覚である証拠を手にしている。研究者は実験を繰り返し、被験者に味見と分類を行わせた。28人の被験者のうち、19人がうま味、酸味、苦味、塩味と異なる「脂味」を感じた。
さらに重要なことは、脂味が基礎的な味覚の特徴に合致することだ。脂味はすでに知られている5つの味覚と重複せず、その他の味覚を混ぜることで作れる味でもない。脂味は独特な、単独で列挙できる味だ。これは配色によってその他の色を作り出せる三原色のようなものだ。
◆「脂味」の意義とは?
研究者は研究によって、脂味をその他の味と組み合わせることで、その味を強化し独特な感覚を生むことを明らかにした。例えば脂肪の塊を噛めば気持ち悪くなるだろうが、これがうま味・塩味・甘みの交じる赤身の中にあるならば、箸も進むことだろう。専門家は、脂味の発見は食品産業に革命をもたらすとしている。きゅうりに焼肉の味を持たせることも、容易になるかもしれない。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年7月30日